鮮やかなコランダムの青色は
ロイヤルブルーと鑑別され
最高品質のサファイアと
格付けられます。
加熱する目的は色を鮮明にするためです。
綺麗な原石は非加熱のまま
カット研磨されます。
非加熱でロイヤルブルーの
サファイアは希少で高価です。
さらに、コーンフラワーブルーも
最高品質で有名です。
矢車菊(コーンフラワー)は、キク科・ヤグルマギク属に1種だけ分類される多年草です。
もともとは麦畑やとうもろこし畑に生える雑草でしたが、園芸用に品種改良され、今ではドイツやエストニアなどの国花となっています。
日本には、明治時代の中頃に渡来しました。
和名「矢車菊(ヤグルマギク)」又は「矢車草(ヤグルマソウ)」英名「コーンフラワー」
コーンフラワーブルーとは、色の一つで、ヤグルマギクの青い花のような色。最高級のサファイアの濃い青色
カシミール地方で
採掘されたサファイアは
コーンフラワーブルーで
高品質なものが多く、
全世界で評価が高く、
特に非加熱のサファイアは
高価で取引されております。
天然の内包物のことで
天然の証なんですが、
価値的なところでいうと
少ない方がより高価です。
白いインクリュージョン
大きく色を分類して
透明・白・黒の3種類
ベリリウム拡散加熱処理とは
コランダムの色の改善を目的とした加熱
であり、チタンやクロムよりもはるかに
小さい原子であるベリリウム(Be)元素を
外来添加物として加熱過程に加え、
高温下でコランダムの格子内に
拡散・浸透させて色を変える新しい
格子拡散加熱手法です。
充填(じゅうてん)とは
宝石のより良く見せる為に鉛ガラスや樹脂や
ワックスやオイルなどの「透明剤」を表面の
穴や窪みやキズの中に埋め込む処理
※充填の形状によっては鑑定機関
にて除去も可能
※サファイアにとって
ベリリウム拡散加熱処理と
充填があると価値が下がります。
※下記の処理が確認されると
宝石の評価はゼロです。
サファイアにとって一番価値が高く取引される
カットは"オーバル"です。どのカットでも
バランスが良くエッジがシャープな方が
より高評価です。業界では、
カットが良い="顔が良い"と表現します。
つまり、美人がより品が立つということです。
高品質のサファイアとは
ミャンマー産あるいはカシミール産の
非加熱かつロイヤルブルーあるいは
コーンフラワーブルーで
インクリュージョンが
少ない(無い)もので顔が良い
オーバルカットのものが価値が高い
コランダム
赤:ルビー
赤以外:サファイア
イエロー
サファイア
ピンク
サファイア
ルビー
ブルー
サファイア
サファイアは、呈色コランダム(Al2O3)のうち、赤色(ルビー)以外の鉱物の総称である。サファイアの石言葉には「誠実」「慈愛」「徳望」といった意味合いがあり、ほかにも平和を祈り、一途な想いを貫くという意味が込められている。
歴史的経緯から、「青色」を意味するラテン語の「sapphirus(サッピルス)」、ギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」に由来する名で呼ばれ、蒼玉、青玉(せいぎょく)とも呼ばれる。 酸化アルミニウムの結晶で、 モース硬度はダイヤモンドに次ぐ9.0。宝石として用いられる。
カシミール産のブルーサファイアはコーンフラワーブルーと呼ばれる。またミャンマー産の深い青色のサファイアはロイヤルブルーと呼ばれ、どちらの産地も市場での評価が高い。
現在、日本の鑑別書では、ミャンマー産と確定した上で一定の色でなければ、サファイアのカラーに「ロイヤルブルー」と記載することが出来ないが、海外での鑑別書では産地を不問とされ、一定以上の深い青であれば「ロイヤルブルー」と記載される。
もともとロイヤルブルーカラー自体、イギリスの王室がミャンマー産サファイアに与えた色の為、日本の鑑別業界はそれを守っているためである。海外の鑑別書で「ロイヤルブルーカラー」と記載された場合でも、産地はミャンマー産以外のサファイアであることが多々ある。
宝飾品として市場に供給されているルビー・サファイア等のコランダムは、そのほとんどが人為的な加熱処理(約500℃ - 1,600℃)によって鮮やかな色彩や内部的に汚れの少ない状態に変化させられたものである。
非加熱なのか加熱処理されているかの判定方法としては、一般的な拡大検査による内部特徴の観察の他にも、下記のように様々な方法がある。
・宝石鉱物表面の粒子を高周波プラズマでイオン化し、質量を分析することによって生成環境を知る方法。
・細く絞ったレーザー光線を走査し、宝石鉱物内部の構造や欠陥を画像としてとらえる方法。
・宝石鉱物表面に赤外レーザーを照射した後の蒸発した気体粒子の電気的変化に伴って放出される放射光線の波長を調べ、元素分析を行う方法。
・ラマン効果(物質に単色光を照射した時、その散乱光の内に物質ごとの特有な波長の光が含まれる現象)を利用して物質の同定や分子構造を解析する方法。
人工サファイアとして、ほぼ無色透明なものがサファイアクリスタルやサファイアガラスとして供給されている。
硬度の高さから腕時計の風防や軸受け、レコード針、iPhoneのカメラレンズの保護やiPhone 5s以降のTouch ID保護にも使われている。
また、絶縁性と熱伝導率の高さから半導体基板(シリコン オン サファイア:silicon on sapphire:SOS)に利用される。
極低温まで冷やすと振動が少なくなる性質を利用して、人工サファイア鏡は重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」にも使われる。