高貴なブルートルマリンは
ネオンブルー と鑑別され
最高品質のパライバトルマリンと
格付けられますが、上の3点で
一番高価なのは真ん中の
エレクトリックブルーの
パライバトルマリンです。
その理由は、ブラジルの
パライバ州にあるバターリャ鉱山で
採掘初期に発見された
パライバトルマリンで希少だからです。
銅(Cu)が多い:
ブルーが強い(ブラジル産)
マンガン(Mn)が多い:
グリーンが強い(アフリカ産)
パライバトルマリンは
ブラジル産が高価です。
加熱する目的は色を鮮明にするためです。
綺麗な原石は非加熱のまま
カット研磨されます。
非加熱でネオンブルーの
パライバトルマリンは希少で高価です。
さらに、エレクトリックブルーは、
ブラジル パライバ州バターリヤ鉱山で
採掘初期に発見され、今では
採掘されない色のパライバとして
ものすごく希少で高価で取引されます。
この色のパライバトルマリンは、
なかなか手に入りません。
天然の内包物のことで
天然の証なんですが、
価値的なところでいうと
少ない方がより高価です。
このパライバトルマリンは
透明なインクリュージョンが
多く、大きく色を分類して
透明・白・黒の3種類
・皇帝の宝石「アレキサンドライト」
・サファイアの王「パパラチアサファイア」
・ネオンブルーの輝き「パライバトルマリン」
鮮やかに滑らかに見せるために
オイルやワックスを
浸する処理がエンハンスメントです。
トリートメントとは
エンハンスメントと並んで宝石の色を
人工的に変える処理の事を
トリートメントといいます。
エンハンスメントとの大きな違いは、
エンハンスメントは宝石本来の色を
引き出す改善という認識なのに対して、
トリートメントは人工的に違う色に変えて
しまうので、改良という認識となります。
※パライバトルマリンにとって
トリートメント処理が
あると価値が下がります。
※下記の処理が確認されると
宝石の評価はゼロです。
パライバトルマリンにとって一番価値が
高く取引されるカットは"オーバル"です。
どのカットでもバランスが良くエッジが
シャープな方がより高評価です。業界では、
カットが良い="顔が良い"と表現します。
つまり、美人がより品が立つということです。
高品質のパライバトルマリンとは
ブラジルパライバ州の
バターリヤ鉱山で
初期に採掘された
エレクトリックブルー
あるいは
ネオンブルーの
非加熱で
インクリュージョンが
少ない(無い)もので
顔が良い
オーバルカットの
ものが価値が高い
パライバトルマリンは、1987年にブラジルのパライバ州にあるサンジョセ・ダ・バターリャで初めて発見されました。宝石の歴史において非常に重要な出来事として記録されています。13人の鉱夫を引き連れて宝石採掘に勤しんでいた「エイトール・ディマス・バルボーサ/Heitor Dimas Barbosa」という人物に発見されたことがきっかけです。エイトールたちの目的は何か新しい宝石を見つけることで、直感に導かれるままにブラジルの山々を探索していました。絶え間ない探索の末に、深い青の宝石を発見しました。現在でパライバトルマリンと言われればネオンブルーのような色味がイメージされますが、当時発見されたのは「本当に宝石なのか」と疑われるほど深い青のトルマリンでした。この発見をキッカケに1988年〜1990年の間に発掘された深い青のトルマリンは「Heitorita/エイトリータ」と呼ばれています。それから数年後には「パライバトルマリン」と名付けられました。この名前は初めて発見された場所のブラジルのパライバ州にちなんで着けられています。パライバトルマリンの発見は宝石愛好家やコレクターたちの間でも大きな話題となりました。その鮮烈な色彩と希少性はすぐに多くの人々の心を魅了しました。独特のネオンブルーの色合いは、他のどの宝石とも比べ物にならないほどの魅力を持っています。
パライバ・トルマリンは、1989年に宝石市場に登場した彩度が高く鮮やかな青色~緑色の銅着色のトルマリンです。当初ブラジルのパライバ州で発見されたため、パライバ・トルマリンと呼ばれるようになりましたが(図1)、1990年代には隣接するリオグランデ・ド・ノルテ州からも採掘されるようになりました。
さらに2000年代に入って、ブラジルから遠く離れたナイジェリアやモザンビークなどのアフリカ諸国からも同様の含銅トルマリンが産出されるようになり、そのネーミングに物議を醸しました。また、パライバ・トルマリンのほとんどは鉱物学的にエルバイトという種類に属しますが、モザンビーク産の一部のものはリディコータイトに属するものも知られています。現在では原産地や鉱物種に関係なく、青色~緑色の含銅トルマリンは広義でパライバ・トルマリンと呼ばれ、変わらぬ人気を持続しています。
日本国内では、一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)と一般社団法人宝石鑑別団体協議会(AGL)の両団体による慎重な協議の上、2006年5月1日より、パライバ・トルマリンは、「銅およびマンガンを含有するブルー~グリーンのエルバイト・トルマリン」(産地は問わない)とされました。そして、元素分析を行い、分析報告書に限り、別名としてパライバ・トルマリンの記載が可能となりました。さらに「但し産地を特定するものではありません」とのコメントを記載し、原則として原産地鑑別は行わないこととしました。
このルーリングは、含銅リディコータイトが出現したことにより、2011年3月8日に改定され、「銅を含有するブルー~グリーンのトルマリン」と現在の鉱物種を問わないルールに変更されました。